2014年12月15日

東日本大震災が

初めての転職活動は大変だったけれど、希望に満ちていた。
当然ながら今よりまだ若くて、うんと若くて、どうしても諦められない夢の為に、転職エージェントですら「転職しない方が良い」と言うほどの安定した企業を飛び出し、職種を変えて転職した。
離職率の低い会社で、転職していく人は更なる優良企業への栄転か、あるいはドロップアウトとみなされる。そして私は、後者の方だった。

それでも、ほとんど実績のない私を「ポテンシャル採用」していただき、転職して間もなく、その夢に一歩近づいたことを実感した日、私は家に帰って泣いた。
しかし、その2ヶ月と11日後に、東日本大震災が起きた。まだ馴染み切っていない職場の人間関係の中での、未曾有の災害。今後、一体日本はどうなってしまうのか。形を変えた東京タワーを眺めながら心細く過ごす中、「かつての上司だったら、どんな言葉をかけてくれるだろう?同期とどんな話をするだろう?」と考えたものだった。

故郷のような会社を退職し4年が経ち、また転職をし、あの心細かった思いすらも過去のものとなってしまった。

この4年間で私が学んだことは、「転職すると、その後の活躍を前職の同僚に見せることが非常に難しい」ということだ。企業や業界を飛び越えて活躍する人材にならなければ、退職した時のままの自分がずっとずっと残る。

その故郷のような会社の同僚で今年も会ったのは2人。それが貴重なものだということは分かっているけれど、「そういえば、何の仕事してたんだっけ?」と言われたり、更には私の担当していた業務がいくつか無くなったことを聞いたりすると、悲しくなる。今でも私はドロップアウト組のままだ。


さて、今の会社に転職して、気づけば1年が過ぎていた。
紆余曲折あり、皮肉にも、もともとの職種に戻った。「転職する必要なんて無かったね」と誰かが言うかもしれない。実際に、給与水準や待遇は落ちた。けれど、転職しなければ、きっとこの仕事に誇りを持てなかったと思う。
posted by woerma at 11:19| Comment(0) | 馴染 | 更新情報をチェックする

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